紆余曲折

いろいろあった。

連休

 会社の先輩が3連休を使ってユニバーサルスタジオジャパンと京都巡りをするらしい。バイタリティの塊である。このクソ暑い中、人込み&盆地に行ったらぼくは倒れそうだ。

ぼくの方は金も満足に使えないし、特に行きたいところも無いので文化的な生活をしている。主に映画を見ている。最近はアクションものにハマっている。

 

 「マトリックス」シリーズ(全3部作)を今日見終わった。小学生くらいの時に劇場で2,3作目を見たのだが、記憶が曖昧で戦闘シーン以外覚えていなかった。見るきっかけは大学同期との飲みで、キアヌ・リーヴスが話題に出たからである。余談だが2000年代のSF映画は大体キアヌ・リーヴスが主演だと思っていたので、「マイノリティリポート」もキアヌ・リーヴス出演作品だと思っていた。こっちはトムクルーズ主演である。

 1作目は見たことが無い上に、ちゃんとしたストーリーだったので楽しんで見れた。とても1999年の映画とは思えない完成度である。有名な銃弾避けシーンよりも格闘シーンの方がぼくは好きだった。

2作目、3作目は戦闘シーン以外記憶に残っていないのも頷けるくらい中身がスカスカだった。BLEACH後期みたいな感じである。3作目に至っては、戦争が何故終わったのかというストーリーの根幹部分が伝わってこなかった。誰かに説明してほしい。アクションシーンは2作目が一番見ごたえがあった。

 

 映画館で「ジュラシックワールド」も見た。「ジュラシックワールド」を見たつもりだったが、途中から「ホームアローン」を見ている気分だった。なぜ恐竜映画に洋館で少女が布団にくるまって震えるシーンがあるのか。また、邦題が「炎の王国」であるが、炎がメインシーンとなるのは序盤だけである。英語的にも「陥落した王国」とか「王国の陥落」で良かったのではないか。色々と疑問の残る映画であった。

恐竜の造形は良かった。モササウルスとかラプトルとかはかっこよかった。前作と同じくキメラ恐竜は好きになれなかったが。モンハンみたいでなんかしっくりこない。

 

 連休もあと1日ちょっとあるので楽しいものである。会社自体も楽しくないわけではないし。ちなみに今はデータベースを触っている。多分もう研究とは無縁の生活になっていくんだろう。英語論文を訳したり研究発表のポスター作ったりはもう無いと考えると嬉しいような寂しいような。

娘の方はもうすぐ7ヵ月である。12月に産まれたから生後いくつかわかりやすい。友人や会社の人からは「いつから一緒に住むの」とよく聞かれるがそんなものぼくも知りたい。嫁は「貯金ができてから」と言うが、金額も時期も設定しないし「実家がいいんだろうなぁ」と思うばかりである。ちなみに社長には「正月くらいですかね」と言うと、「マジかよ」と言われた。業務の方でこの顔を見ないことを祈るばかりである。

story

 一人じゃないから、君が私を守るから、ではない。

 

 やることが無いと映画を見る。たまに小説を読む。最近はやることが余りにも無いので映画をよく見ていた。かねてから見たかった『ミッションインポッシブル』シリーズは全部見れた。よくできてるよ、あれは。

スパイ映画は『007』シリーズに一時期ハマって全作見たくらいで、他は見ていなかった。『007』がスパイ映画の金字塔と言われているし、これよりいいスパイものは無いんだろうと勝手に思っていたからである。

『007』はアクション傾倒のガバガバストーリーであるが、『ミッションインポッシブル』はなかなかに練られたストーリーである。後者は必ずチームで動くので、登場人物のnoobがいい感じにカバーされている。それ故に意味不明な展開が無く、納得して見ることができる。対して『007』は無双系スパイである。それはそれで面白いし、娯楽映画なので丁度いいのかもしれない。

 

 創作作品では登場人物の心理描写が細かく描かれるものと、そうでないものがある。「登場人物が何考えてるのかよくわからないけど、世界観を楽しむもの」と「登場人物の心理描写が明記されおり、世界観と人間模様を楽しむもの」で、前者は『ワンピース』『ドラゴンボール』『ドラクエ』、後者は『NARUTO』『ジョジョ』『FF』といったところか。好みの問題で優劣は無い。どちらかというと世間的には前者の方が人気がある気がする。

先の『007』は前者で『ミッションインポッシブル』は後者である。ぼくは細かいことが気になる性なので、後者のタイプの物語が好きだ。

両者の大きな違いは恋愛描写があるか無いかだろう。前者は登場人物が何考えているのかよくわからないので、知らないうちに結婚したり子供ができてたりする。恋愛感情はほぼすべての人間が抱く感情なので、それが描写される方が物語的に自然でぼくはスッキリする。

 

 昨日は『ハンソロ』を見た。スターウォーズ本編のエピソード8よりは楽しめた。こんなことを言うと人種差別にあたるが、やはり『スターウォーズ』は白人と黒人だけ出てくれればいい。『スターウォーズ』に黄色人種はいらないよ。ちなみに『スターウォーズ』は世界観だけを楽しむ物語である。中途半端に恋愛模様を描いたエピソード2は酷い出来だった。

スターウォーズ』といえばライトセーバー殺陣だが、スピンオフの本作はジェダイがいないのでもちろん出てこない。前のスピンオフの『ローグワン』は最後の数分にダースベイダーが出てきて無双していたが、それは本作には無かった。そんなわけで『スターウォーズ』としてはちょっと物足りない感があった。アメリカで『ハンソロ』がコケたのもわからなくもない。

 

 4年ほど前に途中で見るのをやめ、金曜に再発見した『FF8』の実況動画も昨日で見終わった。『FF8』はファンの中でも賛否両論が激しいらしく、特にヒロインの性格が議論にあがるらしい。批判の対象となっているのが「物語開始時の1年前に主人公のライバルと交際していたこと」や「ぶりっ子のような言動」らしいが、FFファンはどこまでピュアなんだ。現実世界の可愛い女の子は彼氏は絶えないし、イケメンの前ではあざとい仕草もするだろうに。ちなみにヒロインは可愛い。「リノア」で検索してくれ。

ストーリー自体はセカイ系青春もので、恋人ため世界の平和のために主人公が頑張る、といった感じである。ヒロインとは作中で知り合い、作中で意識し始め、作中で恋に落ちるというように始まりからハッピーエンドまで描かれている。主人公は傭兵で、序盤は傭兵としての仕事を主軸に物語が進行し、サイドストーリーで進行していた色恋沙汰が終盤でメインに据えられるという綺麗な物語展開だった。

主人公たちは17~18歳の青年で、傭兵の仕事でも恋愛沙汰でもnoobをかますが「若気の至り」で納得できるものになってるので迷シーンの類はほとんどない。10代の男女の心情を上手に表現できている気がする。1999年発売のゲームとは思えない出来である。いつかプレイしてみたいなぁ。

Twitterのあるフォロワーが来週あたりにまだ付き合ってない女の子とデートするらしく、ウキウキしていた。ぼくはもうそんな気持ちを味わうことは無いと思うと少し寂しかった。『FF8』を見た後だったからそう思ったのかもしれない。でも娘はかわいい。難しい天秤である。

六月

 転職した。前の記事に何を書いたか全然覚えていないので、これまでの経緯を含めてざっと書く。先に言っておくとあんまり転職の参考にならないと思う。

 

 前職の話。IT系の人材育成のための研修センターに配属になった。情報系学部・研究科出身は全てこの部署に集められるようで、内定式・入社式で見つけた数少ない情報系出身の人間は皆同じ配属先だった。ちなみに前職の専攻割合は6~7割がバイオ系で2割が機械系、残りが情報系である。

ITのプロフェッショナルになるべく丸1年の間研鑽を積むわけだが、専門知識は研修後の本配属で植え付けるようで、研修内容は専らプレゼンの練習である。一応Adobeソフトやプログラミング言語を少しは触るが、それもプレゼンのネタ作りみたいなもので基本の動き(線の書き方やfor文とか)しか教わらない。要はいろいろなソフトの使い方をざっと教えるから何か作ってそれをプレゼンしてね、みたいな研修を毎日やっていた。文系も混じっているからこんな感じになるのは仕方がないが。

上長にキツイ旨を伝えたところ「今日はプレゼンやるかい?」と聞かれたので、根本的に解決できない問題だと悟り、退職に至る。企業で研究職になるには長い下積みがいるもんだ。研究したい人は大学に残ろうね。

前職では情報系は研修の後に企画提案に進む人が8割、研究開発に進む人が2割くらいである。それなら研修内容がこうなるのも納得ではある。大人しく自動運転システム作ってるような会社に行けば良かったのでは、と少しだけ思った。とりあえず先天的なものが原因でスーパーマンには決してなれないので、大企業には本当に向いてないという知見を得た。

 

 食欲不振や不眠症に喘いでいたので心療内科に行った。医者からは「多大なストレスが原因で、それは取り除かれた。1ヶ月くらいゆっくりすれば元通りになる。」と言われた。ニート期間へ突入である。

ゆっくりしてる期間中、流石に妻には怒られた。特に反論も無いので先方の肯定と謝罪しかしていない。10割ぼくが悪いよこれは。幸い離婚は免れた。

退職から2週間経ったあたりで就職活動を始めた。6月に入ったくらい。再就職の前知識なんてもちろん無いので、無料でリクルーターが付くリクルートに登録してサポートしてもらった。

入社2ヶ月で辞めた新卒ということで、リクルーターも最初に電話したときは凄く身構えていたが、30分くらい身の上話をすると人間認定されたのか、会話の中の冗談で笑ってくれるようになった。いろいろアドバイスを受けたが、大事なのは内定率が異常に低いということらしい。書類選考を母数とすると内定率は3%くらいとのこと。つまり100社に書類を送って面接を経て内定を貰えるのが3社らしい。単純計算33社に書類を送ることになる。

もちろんスキルや職歴がしっかりしていれば率は上がるだろう。しかし残念ながらぼくにはそんなものは無いので率はもっと下がる。悲しいなぁ。

そんなこんなで就活が始まったが、新卒と違って書類を送るのが楽である。テンプレに情報を記入するだけ。各社ごとに志望動機を考える必要が無く、1度記入すればあとは応募は1クリックである。こんなペーパーじゃそりゃあ内定率3%になるわ。

書類を送る生活3日目くらいで1ヒットした。2ヶ月で辞めた新卒のどこに惹かれたのだろうか。奇異な会社である。まぁこの奇異な会社に今度入社するわけだが。

書類が通過して1週間後に1次面接があった。開発部門の人たち(もし入社したら配属される部署の人)との面接だった。1時間くらい話して和やかに終了した。途中の質問で「弊社のホームページを見ましたか」と聞かれて「見てません」と答えたので落ちたと思った。

次の日リクルーターから1次合格の電話を受け、次週が最終面接との旨を伝えられた。この最終面接も無事にパスして内定、今に至る。並行してもう1社受けていたが、そちらはリクルーターが断ってくれるらしい。本当に楽だなぁ。

総括すると書類は1クリックで20社くらい応募して2社通った。面接は全部通った。ご縁があればゴミくずみたいな人材でもイケるものである。

 

 ちなみに待遇面は前職とほぼ変わらない。給料は同額で、休暇数も同じである。東京住みと福岡住みということを考えれば、実質待遇向上である。前職は純利益の率が少ないし、残業前提の給与設定みたいなところあるからそんなもんなのか。

いろいろ書いたがまた仕事が続かなかったらこの記事も笑いものである。次は続くといいね、ハム太郎

社会

 今週水曜に社会復帰した。配属先は新宿で、1年間ITの研修である。Twitterのフォロワーの新社会人は工場で研修しているみたいなので、大企業の新入社員はどこもしばらくは研修なのかもしれない。本当に大学行く意味無いな。

ITの研修を受けているので、多分将来的にはSEになる予感がする。結局情報系の行き着く先はどこもSEである。画像処理しかやっていないので、サーバやデータベースのことなんて全くわからんぞ。

今は資格試験のために試験対策講義が1ヶ月ほどみっちり組まれている。実技もあるようだが、幸い触ったことのあるソフトだったので同期と同じくらい或いはそれ以上に使えている。実技がこれならペーパーも楽そうである。



 同期は基本的に親切である。上長が紹介の時に「体調不良による1ヶ月の休み」としか説明していないのに、何から何まで世話を焼いてくれる。これが社会人というものなのか。コミュ力も高く、積極的に話し掛けてくれるのでぼっち飯の憂き目に遭うこともなかった。

上長は色々気を遣ってくれているようで、1日に1回は研修している部屋に来て声を掛けてくれる。次に何かあったらこの人に迷惑が掛かると思うと、何も無く終わりたい気持ちがある。そもそも1ヶ月遅れの新入社員を引き受ける時点で懐は深い。

そんなこんなで職場には不満は無いが、いまいち食欲が無い。妻に言ったところ「環境の変化が原因なのでは」と言われた。早いところ慣れたいものである。



 スマホでブログを書くのは辛い。早くネットの契約をしたい。でもきっと出来るのは来週なんだろうなぁ。

自衛

 世間ではGWは終わり、元の日常に戻った。ぼくも今日の午後に会社から電話があり、今週で復帰することになった。長い連休も明日で終わる。

GWはというと、主に家でゴロゴロしていた。外出は映画館と、友人の2組とご飯を食べに行ったくらいである。映画のレビューでも書こうと思ったが、観た映画のいくつかが全く面白くなかったので書く気になれなかった。公開中の映画を批評するのも気が引ける。

友人の1組は大学同期で、離職経験のある人たちだった。1ヵ月休みがあっても暇で暇でしょうがないといった話をした。娘への贈り物を貰い、人間の暖かさにも触れた。写真を見せると「美人さんになるよ」と親戚のおばさんのようなセリフを言っていた。

 

 そんなわけで専ら家で過ごしていたのだが、やることと言えば映画・動画を見たりゲームをやったりと生産性の無いことしかない。田舎だもの。テレビをつけても中年アイドルグループの未成年者への犯罪をメインに報道しており、飽き飽きしている。

 ネット上でもこの事件は注目されており、たくさんの意見を目にした。今は誰でもネットで発言できる時代なので、人によって着眼点が様々で面白い。しかし、中には被害者の女子高生に対して攻撃的な文章も多くある。「ハニートラップ」「被害者ぶるな」などともう無茶苦茶である。

女子高生側に悪意があろうとなかろうと、未成年者に手を出したのならそれは犯罪である。そして犯罪行為があった時点でもう件の女子高生は被害者であり、そこに異論を挟む余地は無い。犯罪行為は100%加害者側が悪いし、今回の一件も加害者が悪い。これがこの強制わいせつ事件における多くの人の意見の前提である。

 この前提を踏まえた上で「女子高生も悪い」という意見がぼくが探した限りでは多く見られた。この「悪い」は「evil」ではなく「No Good」である。「非がある」ではなく「好ましくない」と言ってもいい。自衛の心構えが足りないということである。

夜中に中年男の家に呼ばれて行くのは自衛の心構えが欠けているし、至極真っ当な意見に思える。しかし残念ながらこの意見に言葉尻を捉えて反発している人もいる。「女子高生は被害者、男は加害者を擁護している」という意見は前提を無視している。なんて短絡的な思考回路なんだ。悲しいことにこの主張をしている人は少なくない。

数年前、インドの郊外でバイクタクシーに乗った日本人女性がバイクに乗せられたまま人気のない場所に連れられ暴行を受けた末に殺された事件がある。犯人はもちろん捕まっていないし、もう捕まらないだろう。この事件が報道されたときも同じように「日本人女性が悪い」と言う人がいて、同じように「加害者を擁護している」という人もいた。殺人犯より被害者に非があると思う人など存在するわけないだろう。文脈を読む力を付けてから、主張をするようにしてほしい。

色々検索すると、自衛が嫌いな人も数は少ないが見受けられる。「自衛しないといけない国なんておかしい」なんて意味不明な文章も見つけた。「もっときちんとセクハラを含んだ性教育をすべき」という意見もあった。残念ながらセクハラを始めとするわいせつ行為は突発的な暴力であると思う。教育や法でどうこうできるものではない。

口論の末にカッとなって人を殺してしまった、という犯罪者は殺人は罪になると知らないから罪を犯したのではない。万引き犯は、学校で万引きが悪だと教わっていないから万引きしたわけではない。諸条件が揃えば突発的な暴力・犯罪は起こりうるものであり、それは法や教育ではカバーできないだろう。だから自衛が必要なのだ。

今回の中年アイドルグループの騒動では、「夜中」「飲酒状態」「男女」「密室」「事務所の力が強い」などと条件が揃い過ぎていた。それでも部屋に向かった女子高生は自衛の心構えが足りないと言われて然るべきだろう。もっとも、未成年者なので親が止めるべきだったし、親もそういう教育をすべきだったと言える。ぼくの見解は「女子高生の親が悪い」。この「悪い」は限りなく「非がある」に近い「好ましくない」である。「業界の大御所だから断れないだろう」という意見も見たが、夜中に女子高生を家に呼ぶ大御所がのさばる業界なんて早く足を洗うべきだろう。

 

 日本だからまだいいものの、外国だと先のインドの事件のように命に関わる問題である。平和ボケし過ぎだろう。「自衛しないのが悪いという意見はおかしい」と主張する人間がいるのは日本だけではなかろうか。

GW中はテレビを付ければ中年アイドルグループが必ず映っていた。加害者の涙の会見も見苦しい。引っ越した先にはテレビはいらないかもしれない。昔はテレビコンテンツも面白かったのにな。

映画②

 昼から日を跨いで『ゴッドファーザーpartⅡ』『レディープレイヤー1』『東京喰種』の3本立てで映画を観た。前から順にDVD、劇場、WOWOW録画である。WOWOWはレンタル料すら払いたくない映画を観るのには丁度いい。観終わった今では『東京喰種』にお金を払ってもいい気はする。期待していなかった分ハードルが下がっていたのか、凄く面白く感じた。原作を読んでいたから楽しめたのかも。

 

 『ゴッドファーザーpartⅡ』は1974年に公開された映画で、マフィア映画の代表作である『ゴッドファーザー』の続編である。続編とは言っても前作の直後だけではなく、ドン・コルレオーネ(ゴットファーザー)の若かりし頃も描いている。続編映画でアカデミー賞作品賞を取った唯一の作品である。アカデミー賞自体は9部門ノミネート、6部門受賞である。凄すぎる。

ドン・コルレオーネの青年期を演じたのはロバートデニーロなのだが、本当に演技が上手い。助演男優賞を受賞したので当たり前な話なのだが、驚くほど前作のドンに似ていたのである。前作は実に2年以上前に観てストーリーもうろ覚えだったが、ロバートデニーロの演技のおかげで記憶が蘇った。独特なしわがれ声がとてもよく似ていた。ちなみに前作のドン・コルレオーネ役のマーロンブランドもアカデミー賞を主演男優賞で受賞している。

過去と現在が代わる代わる描かれる作品で、partⅡの主人公であるドンの息子と青年期のドンの対比がとても良く出来ている。特に、幼い我が子が肺炎にかかった際に自分の無力さに嘆くドンと、妻子のことは部下に丸投げする主人公の対比は結構心にきた。マフィア映画として名高い作品だが、家族愛のテーマも色濃く出ている。ラストシーンの家族からサプライズパーティを催されるドンと、お金に執着し過ぎて今までの家族全てを失った主人公の対比は考えさせられる。

 

 劇場で見た『レディプレイヤー1』は絶賛公開中のエンタメ映画である。元々存在すら知らなかったのだが、親に誘われたことと監督がスピルバーグだったことで観に行くことにした。舞台を簡単に説明すると、『サマーウォーズ』のVRバージョンで『サマーウォーズ』よろしく仮想世界と現実世界が代わる代わる描かれる。物語は仮想世界創設者が、仮想世界内にお宝を隠したのでそれを探すゲームに参加するといった感じである。

作中にはゲームや映画のキャラクターやオマージュがふんだんに取り込まれている。日本のものでいうとメカゴジラガンダムが出てきた。ゲームはOverWatchMineCraftファミコンなどが、映画はシャイニング、市民ケーンキングコングなど時代・ジャンルが様々である。全ての元ネタを知っている人はよほどポップカルチャーに詳しいだろう。

SNSで色んな問題が起きている昨今の世界を風刺しているのか「仮想世界では本名を言うな」や「ここは仮想世界だ、アバターだけを見て恋するんじゃない」などのセリフが数多くあってクスリときた。主人公が女キャラに惚れたとき際、仮想世界での友人に「相手は140キロあるかもしれないし、そもそも男かもしれないぞ」と言われるシーンは全国のオタクに見せるべきだろう。

劇中に何回か出てくるセリフの「現実世界を大切に」というのは、この映画で伝えたいメッセージなのだろう。作中でVRメガネを付けて現実世界の街中を走り回る人々を滑稽に描いているのも風刺が効いている。ニュースで見た「ポケモンGO」をしながら町を彷徨う人たちと同じだったからだ。

やはり公開当時の情勢がわかっていた方が、映画は楽しめるとつくづく思った。正直『ゴッドファーザーpartⅡ』よりも楽しめた。GWに暇な人は、デートで行くには丁度いい映画でおススメである。最も、デートに行くような人は暇ではないのかもしれないが。

 

 『東京喰種』は昨年公開された映画で、同名の漫画を原作としている。人間を食料としながら人間と全く同じ外見をしている「喰種」という生き物になってしまった元人間の主人公の悲劇を描く物語である。喰種には特殊な能力を各人が扱うのだが、それらはCGで表現されていた。また、原作では戦闘シーンが多いため、映画でもアクションシーンが数多くある。

漫画原作の多くは失敗している。目に見えて成功しているのは『DEATH NOTE』と『銀魂』あとは『ちはやふる』くらいではなかろうか。とりあえず戦闘物の漫画は軒並み失敗している。『東京喰種』の興行収入はどれほどかわからないが。失敗の原因はアクション・CGのショボさと配役であろう。

『東京喰種』は僕の目から見ると最低限のラインはクリアしていた気がする。主演の窪田正孝は上手いし、子役の桜田ひよりも上手い。CGは武器だけなので無理なく表現できており、アクションも悪くはなかった。ストーリー自体は漫画が評価されていることもあり、良い出来栄えだったように思える。少なくとも『るろうに剣心』より好きである。

残念だったのが主人公が身バレを防ぐためにマスクを着けているので、戦闘中はセリフが聞き取りにくいことである。主人公の「僕を人殺しにさせないでくれ」という結構好きなシーンでのセリフがいまいち聞き取れなかった。窪田正孝と主人公が上手くマッチしていただけ惜しかった。ちなみに原作で一番好きなセリフは「言葉を綺麗というあなたの感覚が私にはとても新鮮だった」。

映画①

 1971年に公開された『時計仕掛けのオレンジ』を見た。小栗旬主演で舞台にもなっていたらしい。大まかなストーリーはYahoo映画から抜粋しておく。「鬼才スタンリー・キューブリック監督の描く傑作SF。近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされるが……」。

なんといっても映像表現が凄い。今だと絶対規制されているだろう暴力・性暴力描写が沢山あった。しかしスプラッタ系の描写とは違い、ぼくが苦手な血が飛び散るシーンが無く比較的穏やかに見れた。暴力表現に穏やかはおかしいかもしれないが。

ストーリーの主軸はよくある犯罪者を洗脳するというものである。この映画が元ネタとなったか、金字塔的作品なのかは知らないがこの手のプロットは現代に溢れている。当時この映画がアカデミー賞の作品賞にノミネートされたことを鑑みると、多分元ネタの方であろう。

色んなサイトで解説されている通り、風刺的作品である。公開当時の社会情勢を全く知らないのでいまいちピンと来なかったが、管理社会への風刺なのだろう。映画にはクリエイターのメッセージがあり、それは公開時の情勢を知らないときちんと読み取れない。そういった理由で古い映画を見るのは嫌いである。ヒッチコック映画のように映像表現に凝ったものは好きだが。

管理社会への強烈な風刺よりも、ぼくが目を引いたのは狂気の表現である。主人公が「雨に唄えば」を口ずさみながら踊り、作家夫婦を襲うシーンの演出は凄かった。ナイフを舐めながら奇声を上げる殺人鬼なんかよりよっぽど狂っており、そのうえ美しかった。多分このシーンを真似た若者がいただろうと思い、検索してみると模倣犯がやっぱりいた。いつの時代も模倣犯が作品を汚す。この映画も監督が亡くなるまで、本国イギリスで公開が差し止めされていたらしい。

 

 妻が暴力表現のある映像が苦手なこともあり、この手の映画はしばらく見ていなかった。久しぶりに見るには刺激が強すぎたのか、今日レンタルショップに行った際には暴力描写の多い映画を手に取っていた。傑作というものの持つ魔力に魅了されたのかもしれない。

妻子と同居が再開されれば、暴力作品はほとんど見る機会が無い。今のうちに見ておくのが吉な気がする。しかし如何せん実家のリビングでこういった映画を見るのは気まずい。どうにかならないものか。とりあえず『パージ』と『アウトレイジ最終章』は近日中に見たい。