紆余曲折

いろいろあった。

安息

 北海道から就職のために上京した友人がいる。今日はその友人と半日を過ごした。1週間ぶりの休みである。羽を存分に伸ばせた、実に良い休日だった。

ランチ、ショッピング、スウィーツなどと地元では妻以外とは絶対に行かないコースを友人と回った。東京はこのコース以外イベントに行くしか選択肢が無い気がする。

 

 ランチは雰囲気良さ気の定食屋でビーフシチューハンバーグを食べた。「牛肉に牛肉入りのソースをかけるのか」と困惑しながら頼んだのだが、ビーフシチューの肉は柔らく大変美味しかった。当たりのお店であった。

友人がリュックタイプのビジネスバッグが欲しいと言い出したので、バッグ探しの旅に出た。しかしこの友人、方向音痴でナビを満足に使えない。初めての町なのにぼくが道案内をするハメになった。しっかりしてくれ。

何軒か回った結果、友人のお眼鏡にかなうビジネスバッグを見つけた。しかしそれは予算の倍くらいする商品であった。調子の良い人物だが予算の倍の値段は流石に引けたのか、一度購入を見送り別の店にバッグを探しに行った。結局、どの店を巡っても先のバッグが尾を引き、欲望に従い予算の倍の値段のバッグを購入していた。

その後は和のスウィーツショップに行き、人生初のあんみつを食べた。あんこが上品な味で、まろやかな舌触りであった。初めて食べたあんみつがこれだと、もう他のあんみつは食べられませんよ。友人はそう言っていた。ぼくもそう思う。少なくとも頭には「あんみつは1000円するお菓子」としてインプットされた。

スウィーツを食べた後は、「同期飲みがある」と言って友人は去っていった。彼はぼくよりも少食で、もうお腹はぱんぱんのはずである。付き合いというのは大変なものだ。

ぼくはと言うと、音楽が恋しくなったのでネットカフェに来て、Youtubeで音楽を聴いていた。寮にwi-fiが飛んでいないのは本当に辛い。刑務所か。

 

 安息の日はもう一日ある。今日は穏やかな気持ちで眠れそうだ。もっとも、明日はその先の準備に追われゆっくりできそうも無いが。

大人たちが「一日一日を大切に」と散々言っていたのも今ならわかる。楽しい一日はあまりにも短い。妻と過ごした5ヶ月は一瞬で終わった気がする。娘が生まれてからの数ヶ月、ソシャゲをやっていた時間は今考えると実に無駄な時間であった。後悔先に立たずとはよく言ったものだ。幸福な時間は何事にも変えがたい。