紆余曲折

いろいろあった。

沸点

 技術系で採用された同期での飲み会に参加してきた。総勢70人ほどの人数が参加していた。オタクもいっぱいいるもんだ。

中には飲み会に参加したことが無いという猛者もいた。風貌が見るからにオタクだったので、同じテーブルの陽キャにオモチャにされていた。

酒を勝手に頼んだり、「歌上手いんでしょ?社歌を歌ってよ!」とわけのわからないフリをしたりもう無茶苦茶であった。そのオタクは真面目なので、全部引き受けていて痛々しかった。向かいに座っていた女の子も、気の毒そうな顔をしていた。このオタクの怒りの沸点が謎であった。



 怒りの沸点は人それぞれであるが、多くはいきなり沸点を越すことは無い。じわじわと怒りの温度が上昇し、沸点に近づいていく。

大学在学中、温厚な級友が講義中に突然隣の学生の椅子を蹴った。理由を聞くと、講義中寝ていてもたれかかってきたからだそうだった。それを聞いた別の級友が「それだけで怒るのか」とポツリと呟いていた。彼には「それだけじゃないよ」と言っておいた。

怒りの温度が沸点間際になると、ほんの些細な出来事でも沸点に達する。コップに満杯の水を注いだ後、一滴の水を垂らしたら水が溢れるようなイメージである。何が最後の一撃になるかはわからない。

怒り以外に、我慢もこのイメージが当てはまる。ずっと耐えてきたものが、いきなり決壊することもある。継続が「美」という風潮にはやはり疑問を呈したい。我慢を継続したが故に、心が壊れるかもしれないから。

広告を非表示にする