紆余曲折

いろいろあった。

服飾

 就職に向けてスーツ類と靴を買いに行った。御社は老舗の会社なので、たとえ理系職でも勤務時は原則スーツ着用である。

購入するスーツはリクルートスーツとは違い、色の指定は無い。いや、リクルートスーツも別に指定があるわけではないのだが、暗黙の了解で黒が普通である。

今回買ったのは紺とグレーのスーツである。グレーにも種類があるのだが、名称は覚えていない。スーツに詳しい父親任せである。

3点買えば2点無料になるという破格のセールをやっていたため、シャツも大量に買った。これでしばらく仕事服に困ることはない。ありがたい話だ。

靴はREGALで革靴を買った。黒は持っているので茶色の靴を。なかなか良い色の靴で、靴の先端にかけて濃い茶色へグラデーションになっている。

全部の合計で20万近くなったのだろうか。ぼくは貧民なので豪族の両親に買っていただいた。「買った」と記述してきたが、実際は「買ってもらった」である。自分の中では頭が痛くなるほどの金額なのだが、彼らは安いと言って喜んでいた。住む世界が違う。

 

 スーツは紳士服チェーン店で買い、靴は百貨店の方へ行った。百貨店には別の紳士服専門店があり、父親はそこで買い物をしていた。そこはネクタイ1本で1万を越していた。しかも値札を見ずに買い物していた。財力を感じた。

伝統的なものはやはり高価である。ハイカルチャーと言うのがしっくりくる。とても貧民には手が届かない世界である。

ハードディスクに記録した映像をディスクに焼けない父親も、靴屋で店員と革靴トークをしていると風格というものが感じられた。ハイカルチャーは人間に威厳と知性を与える。オタクが好むサブカルチャーとは別次元の凄みがそこにはあった。

ちなみに式典用ということで、高価なネクタイを1本買っていただいた。これ1本で焼き肉に行けるなぁと思った。

 

 服には金をかけない方で、私服は専らユニクロかライトオンで買っている。身長がそこそこ高いので無難に着れるものが多く、身長に感謝しながら服を選んでいる。

身長の低い友人曰く「チビは安物は着れない」らしく、彼はPOLO以外でなかなか服を買わない。服代がかかると嘆いていた。

社会人になれば服に気を遣うようになるのだろうか。着潰しても服は着るので、高校の頃に買った服さえも未だに着ることがある。ベルトがボロボロになっても使い続けていた際には、見かねた妻がベルトを買ってくれたこともあった。

本来、身だしなみや服装などは思春期に勉強するのだろう。進学校あるあるかもしれないが、そういったことを学ぶことなく大学生になってしまった。入学当時は着る服に悩んだものである。ワックスは大学に入るまでほとんど使ったことはなかった。未だに髪のセットは苦手である。

「人は見た目が9割」という言葉もあるように、見た目は印象評価における最も重要なポイントである。もっと見た目に気を使いたいものである。

彼女が出来なくて嘆いてる人は、大きい鏡を買うのが一つの近道かもしれない。彼女いない歴が年齢の友人は鏡嫌いで、姿見が家に無い。最近ワックスの付け方を勉強しているらしいが、鏡を買うべきではないのだろうか。

 

 御社をクビにならずに勤務し続けることができるのならば、この先スーツを買う機会も増えるだろう。1本1万を超すネクタイを売る店で買い物するようになるのだろうか。想像がつかない。

でもちょっとだけ、オーダーメイドのスーツには興味がある。もの凄く着心地がいいらしい。

そんなことよりまずは、高価なスーツを買うのが次のステップである。ハイカルチャーに少しずつ足を踏み入れていきたいものだ。ちなみに父親が見ていたスーツは1着15万ほどしていた。目指す地は遥か遠い。

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